レグルスのヒナ3
※レグルスのヒナV※
「とりあえず布オシメをしておくけど…そうね、手間を考えたら紙おむつを買いに行ったほうがいいかしら」
奈々は手際よく綱吉にオムツの替え方を教えながら『つな』の布オシメを替えていた。
「あら、この子、女の子なのね。それにしてもツッ君の小さい頃に似ているわね」
「そ、そうかな。全然似てないよ、はは」
綱吉は冷や汗を掻きながら否定する。
本当は十年後の自分の子どもらしいがそんなことをどうやって説明しろというのだ。
もうここは奈々の天然を上手く利用し黙っていたほうが得策だと綱吉は考えた。
「はい、お終い」と奈々は布オシメを替え終え、『つな』を抱っこした。
流石は一児の母親、赤ん坊を抱いたその姿はしっくりくるものがある。
「その子も母さんのこと本当の母親みたいに思ってるんじゃないかな」
綱吉は何気なく言ってみたのだが『つな』には大変不本意だったらしく眉間に皺を寄せた。
分かっていない綱吉は、またむずがるのかと思ったが『つな』は綱吉の方に手を伸ばし
「マ、まンま、マンま、マ、マン」
「まんま?ご、ご飯のこと…」
「マンマ!!」
「マンマは母親のことだぞ」
『つな』の言葉をリボーンが訳したと同時に綱吉は石像のごとく固まった。
(ま、マンマ?ってオレが母…え?)
リボーンは面白いことになったとその様子をニヤリと笑ってみていた。
「あらあらこの子、私よりもツッ君のことお母さんだと思ってるのね。良かったわねツッ君」
そうニコヤカに邪気の無い笑みを浮べた奈々から『つな』を受け取ると綱吉は先ほどのショックが抜けきらないままヨロヨロと自分の部屋へ帰っていった。
「マンマ…オレが母親。何かの間違いだよな」
(頼むから間違いだと言ってくれ!!)
「やー、ま、ままマン」
綱吉の願いも虚しく『つな』はしっかりと綱吉のパジャマを握ってまだ、たどたどしい言葉で「マンマ」だか「ママン」だか言っている。
「諦めろ。つなが言うんだ。オメーがママンなんだろ」
「オレは男だよ!!子どもは産めないよ!」
「はっ!ボンゴレの技術舐めんじゃねぇぞ!人工子宮でコーディネーターだって創れるぞ」
「そんな!オレはそこはかとなく、もしかしたら京子ちゃんがお母さんじゃないかなぁって希望を持っていたのに!!」
「露となって消えたな」
「うわぁぁああああん」
リボーンの容赦ない言葉に綱吉は激しく落ち込んだ。
しかし、そんな綱吉に更に『つな』が追い討ちをかけた。
いつのまにか綱吉の膝の上から『つな』は部屋の端で散らばった写真を見ている。
昨日ランボたちが来て綱吉のアルバムを見ていった事を綱吉は思い出した。
「あー、babbo」
「ば、っぼ?」
『つな』は写真を見て嬉しそうにバンバン叩いている。
綱吉は近づいて見てみると唯一守護者全員で写っている写真を『つな』は叩いてるようだ。
(ああ、この後大変だったんだよなぁ〜、ヒバリさんと骸がいきなり戦闘体勢に入るわ、獄寺君と山本も何でか騒ぎの中に入っていっちゃうし、最後には京子ちゃんのお兄さんも『極限!!』って叫びながら混ざってたよな。騒ぎの中に)
綱吉が写真の思い出に耽っているとまた『つな』が先ほどと同じ言葉を言った。
「ba,babbo」
「だから『ばっぼ』って何?」
「パパンのことだぞ。Babboはイタリア語の幼児言葉で父親と言う意味だ」
綱吉の疑問にはリボーンが答えた。
『つな』は、リボーンが解説してくれたことが嬉しかったのかにぱぁと笑っている
「どうやら、守護者に父親がいるようだな」
「んなっ!!オレが守護者の誰かとデキたってこと〜!!!」
綱吉の叫びにリボーンは「うるせぇ!」と本日二度目の踵落しを食らわした。
※あとがきみたいなもの※
イタリア語の幼児言葉に自信がありません。あまり当てにしないでください。げふっ
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